赤ちゃんの様子がちょっと気になる……。こんなときお母さんが迷うのは、家庭で様子を見ていてよいのか、病院へ連れていくべきかということでしょう。赤ちゃんに多い発熱、ケイレン(ひきつけ)、せき、嘔吐(吐く)、下痢、発疹、泣く、口の中が痛い」この8つの症状について、病院に行く目安をアドバイスします。今週は「熱」と「ケイレン(ひきつけ)」についてをお届けします。
●薬を飲ませる
1 水薬を飲ませるときは、抱いて、ほおの裏側にスポイトで入れてやります。1回分の量をほかの器に移してから少量ずつ飲ませます。うまく飲めないときは、ミルクについている計量スプーンを利用すると便利。底が深いし先が細くなっているので、1回分を入れるとそのままむだなく飲めます。
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2 粉薬はさかずきなどに一回量を入れ、水を加えてかためにねります。ほおの裏側に塗りつけ、白湯や番茶を飲ませます。いやがるときは少し砂糖をつけてみます。ミルクやジュースにはまぜないように。
●熱があるとき
赤ちゃんは、急に高い熱を出します。発熱は病気にかかったときの一つの症状ですから、熱が出たら、まず赤ちゃんの全身の状態をよく観察します。高い熱だけで、特に変わった症状がなければ、あまり心配はいりません。ただし、6カ月未満の場合は、急に病気が悪くなることがありますから、発熱に気がついたら、なるべく早く診察を受けます。熱が低くても、顔色が悪い、苦しそう、不きげんに泣く、などのときは、重い病気の始めなのかもしれません。また、首を振ったり、耳をさわると泣くときは、中耳炎の始まりであったり、熱が下がらないうえに、せきや発疹が出てくるようなときは伝染する病気の始めかもしれませんから、医師の診察が必要です。
●熱があるときの生活
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熱の出始めに、顔が青ざめ、手足を冷たくしていることがありますが、これは体の体温調節をする働きがうまくいかないためで、このようなときは手足をあたためて血液の循環をよくしてやります。反対に高熱で顔を赤くしているときは、薄着にして、いやがらなければ冷却枕や冷却シートで頭を冷やします。
●体温をはかる
わきではかる電子体温計の場合は、わきの下の汗をふきとってからはさみます。最近ではほかに耳や肛門ではかるタイプも市販されています。耳に当てるものはわずか数秒ではかれるので、いやがる赤ちゃんでもさっと使えます。いずれも添付の説明書どおりきちんとはかりましょう。
●ケアのポイント
1 冬の寒い間には、湯たんぽを入れて布団の中をあたためます。栓はきっちりと締め、タオルなどでくるみ、足元から10??以上離します。直接赤ちゃんの足にふれるとやけどの危険性があるので、注意しましょう。
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2 氷枕は水に氷片を加えます。いやがったり眠りにくいようなら無理に使わなくてよいのです。頭の周りやわきの下を冷やします。
●ケイレン(ひきつけ)を起こしたとき
ケイレンを起こす病気はいろいろありますが、生後6カ月から3才くらいまでの乳幼児の場合、「熱性ケイレン」がほとんどです。10人に1人くらいの割合で起きます。「熱性ケイレン」は熱だけのために起こる「ひきつけ」です。発病して体温が急に上がるとき、体は筋肉をふるわせて熱をつくります。これが大人では寒けですが、赤ちゃんではケイレンとなります。熱性ケイレンは何回も繰り返して起きないし、発作がおさまれば意識もすぐ回復し、全身状態がよいのがふつうです。
●ケアのポイント
ケイレンを起こしたとき、あわててしまいますが、心を落ち着けて次のような注意をします。
1 口の中に箸などを入れない。
2 揺り動かさない。衣服をゆるめる。
3 吐物が気管に入らないよう顔を横に向ける。
4 ケイレンの様子を観察する。体がかたく突っ張ったか、ガクガク大きく動いたか、どこから起こったか、など。
5 熱が急に出たか、前からあった、なかった、など。
6 ケイレンが止まらないときは医師に連絡する。ふつうは1〜2分でおさまるが、10分以上のときは救急車を。
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