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子宮内膜症と膀胱炎
間質性膀胱炎と間違いやすい婦人科系の病気の中で、｢子宮内膜症｣があります。
子宮内膜症とは、本来子宮の内側を覆っている子宮内膜という膜が、なんらかの原因によって子宮の内側以外に生育してしまう婦人科系疾患です。
そもそも、月経とはこの子宮内膜が増殖し月に一度剥離する際に出血する症状をいいます。その子宮内膜が子宮内以外で生育する事で、その場所での増殖剥離がおこなわれるため、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。
多くの女性が月経の際には月経痛を伴います。
それは、子宮内膜が隔離する時に痛みが発生するからです。
子宮内膜が膀胱子宮窩（むろ）という部分に生育した場合、そこで増殖隔離がおこなわれることになり、同じように痛みも発生するのです。
それは、排尿時に下腹部の痛みとして感じられ、膀胱痛と勘違いされやすくなっています。
子宮内膜症か膀胱炎か症状がわからなければ、婦人科・泌尿器科のどちらを受診しても構いません。
症状を申告した後、下腹部の超音波で検査すればどこでトラブルが起こっているのか診断されます。
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子宮腺筋症と膀胱炎
本来子宮内膜をおおっている内膜が何らかの原因によって他の部分に生育してしまう｢子宮内膜症｣が子宮の筋層内にまでもぐりこんでしまった病気が｢子宮腺筋症｣です。
本来子宮内で増殖剥離するべき内膜が、子宮の筋層内で同じ行為をくりかえすため、筋層内で出血を起こし、強い痛みを伴うのが特徴です。
ひどくなると子宮が炎症を起こしたために大きくなり、膀胱を圧迫する事があります。
そのため、膀胱痛と勘違いされやすい症状となっています。
また、子宮が肥大化してしまったことによって月経後の子宮の収縮もスムーズに行かず、月経時以外でも痛みを伴うようになってしまいます。
子宮腺筋腫は月経過多を伴うため、いつもより月経の量が多ければ子宮内膜症か子宮腺筋症が疑われますが、間質性膀胱炎と同じように、膀胱周辺に頻繁な痛み我慢できない強い痛みを伴いますので、勝手な判断は禁物です。
必ず、婦人科か泌尿器科を受診し、下腹部の超音波検査で原因を明らかにしましょう。
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婦人病術後の痛みと膀胱炎
婦人科系の病気で手術をおこなったあと、術後に傷跡が治ろうとして他の細胞とくっつく現象を｢癒着｣といいます。
この癒着が起こる際に、強い痛みを伴うことがあり、膀胱炎の症状と区別されにくい場合があります。
特に、子宮と近い膀胱と癒着する事も少なくなく、直接的な膀胱痛を招く事もあります。
婦人病や膀胱炎の知識に乏しい人は、安易な判断は避け、すぐ婦人科か泌尿器科で受診しましょう。
下腹部の超音波をとれば、トラブルの原因が判明するので、その後の医師の指示に従って治療を進めていきましょう。
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骨盤内感染症と膀胱炎
子宮や卵管・卵巣などに起こる婦人科系の感染症を｢骨盤内感染症｣といいます。
感染した箇所で炎症を起こすため、人によっては強い痛みを伴うことがあります。
患者本人は、骨盤内の痛みとして感じることができますが、それが子宮なのか、卵管なのか、膀胱なのか区別はつきません。
頻尿などの症状があれば、骨盤内感染症ではなく膀胱炎の可能性が高いのですが、炎症によって膀胱が圧迫される事で頻尿になっているという可能性も少なくありません。
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したがって、骨盤内に痛みを感じたときは、婦人科もしくは泌尿器科で早急に受診する事をおすすめします。
骨盤内感染症は、近年では大腸菌類が原因になっていることも多く、採尿では判別しにくいので、下腹部の超音波検査によってトラブルの起こっている箇所を特定するのが懸命です。
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全身性エリテマトーデス
全身の臓器に原因不明の炎症が起こる病気を｢全身性エリテマトーデス｣といいます。自己免疫疾患の一種で、全身の皮膚に湿疹（皮疹）が生じるのが特徴です。
膠原病の１つとして分類されています。
患者はほとんど女性で、しかも１５〜４０歳という子供を産める年齢の人に多く、女性ホルモンとの関連性も疑われています。
これを患うと、皮疹や発熱、倦怠感などが症状としてあらわれます。
内臓疾患として、膀胱に炎症が起こるものもあり、急性膀胱炎や間質性膀胱炎などとの区別が必要です。
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ループス膀胱炎
間質性膀胱炎の中でも、自己免疫の問題によって起こるものを｢ループス膀胱炎｣と言います。
ループス膀胱炎は｢全身エリテマトーデス｣という全身に皮疹が生じたり、発熱・倦怠感を伴うなどの症状がある、全身の臓器の炎症の１つです。
間質性膀胱炎については遅れをとっている日本ですが、その中のループス膀胱炎については、実は日本が提唱者となっています。ただ、世界ではまだその存在が認知されていません。
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