2012年4月16日月曜日

名古屋市立東部医療センター守山市民病院 > 医療に関するQ&A > 看護


Q:糖尿病と診断され、薬を飲み始めて十年たちます。先日、足の傷が化膿(かのう)していることに気付かなかったのでショックを受けました。これから、何か注意する点はありますか?    (72歳、主婦)

A:糖尿病はインスリンというホルモンの作用が不足し、高血糖が続く状態です。きちんとコントロールできていれば怖い病気ではないのですが、放置したり不適切な治療により合併症を引き起こすことがあります。

腎症(腎臓が悪くなる)、網膜症(目の網膜に障害が起きる)、神経障害(神経の働きが鈍る)が三大合併症とされています。特に神経障害は全身の神経の働きが鈍り、痛みを感じにくく足先や手先がしびれたり、足が冷たかったり、便秘や下痢になりやすいなどいろいろと症状が出てきます。

普通であれば早い手当てで治るけがも、血液の流れが悪くなっていたり、細菌に対する抵抗力が低くなっているため、なかなか治らず化膿したり潰瘍になったりします。ひどい場合は壊疽(えそ・組織の細胞が死んでしまう病気)になって、足を切断しなくてはならないこともあります。 ご質問のように神経障害で感覚が鈍っていて、けがなど発見が遅くなり、気付かないままになってしまうことがあるのです。

足は手に比べて目に触れる機会が少ないことから、糖尿病の人は特に手入れが必要となります。そのため、よく観察することが大事です。できれば明るい場所で毎日小まめに、足の裏は鏡に映して確認し、目の悪い方は家族の方に見てもらってください。  日常生活での注意点として,

・靴の選び方=足にフイットして爪先が当たらない。ヒールは高くなく、足の甲が圧迫されない。足首と靴の間に大きな隙間がないなどが良い条件となります。

・靴の履き方=履くときは必ず靴を裏返し、石など異物がないか確認してください。

・靴下を履く=けが防止のため素足を避けましょう。通気性のよい素材(綿・ウール)を選んでください。


どのように人々は、統合失調症を持って行動しない

・やけどに注意=冬は電気カーペットや湯たんぽなどの使用が多いと思います。低温でも長時間温めていると、やけどと同じ状態になってしまいますので十分注意をしてください。また、真夏の熱い砂浜や激しい日焼けも危険です。

・足の清潔=毎日洗いましょう。特に指の間はよく乾燥させます。ただし、ふやけた皮膚は傷付きやすいので、長風呂や汗に注意してください。

・爪の手入れ=伸びていたり割れていても痛みを感じないことがあり、けがのもとになります。また、切り過ぎは要注意です。硬い場合は無理せず、病院で処置してもらいましょう。

足にけがをしたり、異常が見つかったらすぐ手当てをしてください。心配でしたら受診し、放置することはやめましょう。うおのめやたこ、水虫なども早めに医師に診てもらいましょう。

守山市民病院では医師や看護師、栄養士などが「糖尿病教室」を毎月開いています。病気のこと、食事療法や運動療法、足の手入れや薬、検査ほか分かりやすく解説していますので、よろしければご参加ください。

副看護部長:嶋田英子
(守山ホームニュース:2011年3月27日掲載)

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Q:近ごろ、新聞紙上などで「緩和ケア」という言葉を目にしますが、緩和ケアってどういうことですか?    (53歳、主婦)

A:がん終末期の悲惨な状況から患者を解放することを目指して、科学と人間愛に根差した対応策を考えた西欧の先駆者たちが「緩和ケア」を確立し、終末期患者のクオリティー・オブ・ライフ(QOL)の改善に大きく貢献しました。近年では「治癒を目的とした治療に反応しなくなった疾患を持つ患者に対して行われる積極的で全人的なケア」と国際的に定義されています。

「治癒を目的とした治療に反応しなくなった疾患」とは、致命的な疾患だけを意味するのではなく、症状の進行度にかかわらずすべてのがん患者、治療に反応しなくなったまま長期間にわたって経過する慢性疾患患者も対象に含んでいます。


麻薬の禁断症状が消えるためどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

日本では1973年、淀川キリスト教病院に初めてホスピスケアがスタートしました。病棟としては1981年に聖霊ホスピス、1984年に淀川キリスト教病院ホスピスが誕生し、現在は全国に百以上の緩和ケア病棟ができています。

ホスピスケアは、積極的な治療を行っている時から死に至るまで、継続的に提供される"継続ケア"であり"緩和ケア"です。ホスピスという言葉は特別な建物を指すものではなく、緩和ケアを実践するための理念や哲学を意味しています。最近では、ホスピスと緩和ケアは同義語として使われています。

緩和ケアの基本的な考え方は、科学一辺倒であったがん医療に人間性を加えるという考え方に基づいています。そのためには、複数の医療職が対等な関係を保ちながら各自の役割を果たしていくチーム医療が必要になり、そのチームワークのあり方がケアの質の向上に大きく影響してきます。

そして、その中で看護師はチームの調整役となりますが、専門の教育を受けた認定看護師・専門看護師が中心となっていきます。

緩和ケアは在宅、入院、デイケアないしショートステイ、コンサルテーション・サービス(※)などの方法で行うことができます。また緩和ケアでは、家庭こそがケアの第一の場所であることを重視します。

緩和ケア病棟など専門施設への入院は、緩和ケアを集中的に実施するために不可欠ですが、専門施設は在宅でのケアをバックアップし、緩和ケアに関する研修の場としても機能する必要があります。

将来は、デイケアやショートステイが在宅では実施しにくいケアを補いながら、在宅患者の介護に当たっている家族の休養も目的として活用されるようになるのではないでしょうか。

副看護部長:岡田敬子
(守山ホームニュース:2007年8月25日掲載)

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人は低血糖である人のための何の治療

Q:「自分で寝返りができない寝たきりのお年寄りは、皮膚が腐る」って聞いたことがあるのですが、本当ですか。予防法とともに教えてください。(52歳主婦)

A:長い寝たきり状態で皮膚が腐るというのは、褥瘡(じょくそう)ができることで、一般的には「床ずれ」と言われています。ひどくなると命にかかわることもあり、予防が大切です。

床ずれは、体の柔らかい部分にある組織の中の血液の流れが、圧迫と皮膚のずれによって悪くなり、再開しないために組織が死んでしまうのです。

長く寝たきりになっていると同じ部位に長時間、圧迫が加わります。ベッドで寝ている場合は、ベッドの背を上げて座らせるときに体がずれ、その圧が加わって褥瘡になりやすいのです。車いすの乗り降りも同様に原因の一つとなります。

普通の人は、寝ていても10分から15分に一度くらい寝返りをしていて、長時間の圧迫を受けることは少ないのです。長い間寝ている場合でも、自分で体の向きを変えられない、むくみがある、関節の動きが悪くなって伸びない、やせていて骨が突出している方などは床ずれになりやすい傾向があります。

できやすい部位は体の中で骨に触れやすい、例えば頭の後ろ、お尻の後ろ、腰の横、かかとの後ろなどです。特に臀部(でんぶ)は、体重がかかって圧迫が強くなるためできやすい場所です。

床ずれは寝たきりで動かないと、あっという間にできてしまいます。初めは皮膚が赤くなって、次第にただれたり黒ずんできて、穴が開いたりします。ここに細菌が入ると全身状態が悪くなり、恐ろしいことになります。

予防するには、まず体を動かすことです。少しでも自分で動ける方は、ベッドや布団からなるべく離れて動く努力をしてください。そのためには家族やヘルパー、訪問看護の人に手伝ってもらって座る、歩くなどのリハビリが大事です。


全く動くことができない方には、体位変換(体の向きを変えること)を2時間ごとに行います。ブーメラン形など便利なクッションを使用して、30度の横向き姿勢を保ってください。かかとは円座を使わず、バスタオルなどでひざの下全体を浮かして、圧がかからないようにしてください。

またベッドを使用されている場合は、ベッドの背を上げるとき30度以下にすると摩擦やずれを予防できます。車いすに座る場合は、クッションなどを背中に入れ90度の姿勢にすると、お尻から太ももへ体圧が分散されます。

家庭では、床ずれ予防のマットレスを使うことで発生率が下がります。体圧とずれを分散させることができ、高機能タイプでは体位変換も可能です。さまざまな種類がありますので、訪問看護の人などに相談して選択してください。

次に、おむつをこまめに替えるなど皮膚を清潔に保ち、保湿することが大切です。排泄物を紙で押さえるように取り除き、泡立てた弱酸性せっけんとぬるま湯で軽く洗います。水分は布で押さえるよう吸収させ、保湿剤を塗ります。泡による(お湯で洗う必要が無い)保護洗浄剤も市販されています。

低栄養状態も褥瘡の要因です。栄養管理は栄養補助食品の使用のほか、飲み込む力が低下している場合には刻み食にする、とろみをつけるなど食事の形態の工夫が大切です。しかし低栄養状態の原因により方法が違い、栄養評価も必要ですので、かかりつけ医師などにご相談ください。

看護部長:坂本土代
(守山ホームニュース:2006年10月28日掲載)



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